2013年1月25日金曜日

モジラ、Firefox OS搭載スマートフォンの開発者向けプレビュー・モデルを発表


スペインの開発パートナーが2月に発売を予定


▲Firefox OSを搭載した開発者向けのプレビュー・モデル「Keon」
米国Mozillaは1月22日、オープンWeb標準ベースのモバイルOS「Firefox OS」を搭載したスマートフォンの開発者向けプレビュー・モデルを発表した。「Keon」と「Peak」の2機種がある。
 この開発者向けのプレビュー・モデルは、スペインの通信キャリアTelefonicaと、オープンソース・モバイル・テレフォニー・ソリューショ ンを手がけるスペインのGeeksphoneとの協力によって開発されており、2月にGeeksphoneから発売される予定だ。
 開発者向けプレビュー・モデルの価格は発表されておらず、MozillaはFirefox OS搭載スマートフォンの最終製品については、同OSに関するFAQの中で、「パートナー数社と協力し、一般消費者市場での発売に向けて取り組んでいる。 後日、発表を行う」と述べている。

 Firefox OSは、米国Googleの「Android」に代わる低コストの選択肢として宣伝されている。Telefonicaは昨年、Firefox OSは100ドル程度の価格帯のスマートフォンではAndroidよりもすぐれたエクスペリエンスを提供すると述べている。

 Mozillaが今回明らかにした開発者向けプレビュー・モデルの仕様からも、最終製品が低価格で発売されることが予想される。Keonは 1GHzプロセッサ、3.5インチ・タッチスクリーン、3メガピクセル・カメラを搭載。ハイスペックのPeakはデュアルコア1.2GHzプロセッサ、 4.3インチ・スクリーン、背面8メガピクセル、前面2メガピクセルのカメラを搭載する。

 両モデルともストレージ容量は4GBで、microSDカードで容量を拡張できる。インターネット接続にはHSPAまたは802.11nを利用し、GPSと各種センサーを備える。
 Firefox OSは、Web技術に大きく依存する多数の新しいスマートフォンOSの1つ。こうしたOSとしてはFirefox OSのほか、カナダのResearch In Motion(RIM)のBlackBerry 10、英国Canonicalのスマートフォン向けUbuntu、フィンランドの新興企業JollaのSailfish、韓国Samsung Electronicsと米国Intelが後押ししているTizenなどがある。

 Firefox OSは、「ユーザーがスマートフォンでアクセス可能なすべてのソフトウェアをWebアプリ化する」というアイデアに基づいている。Firefox OS上でHTML5アプリは、スマートフォンのバイブレーション機能の利用、通話発信、テキスト・メッセージ送信ができると、Mozillaは声明で述べ ている。

 Firefox OS搭載スマートフォンの開発者向けプレビュー・モデルは、同OS向けのHTML5アプリが簡単に開発できることを開発者に示すことを目的としている。既 存のWebサイトに少しの変更を加えることで、Firefox OS対応アプリを開発できると、Mozillaは述べている。

 Mozillaは、Firefox OSによるWeb技術のさらなる普及拡大を目指しており、開発者がその実現の鍵を握っている。Firefox OSがすでにTelefonicaや中国ZTEのような企業の支持を得ていることは、Mozillaにとって明るい材料だと、米国Strategy Analyticsのエグゼクティブ・ディレクター、ニール・モーストン(Neil Mawston)氏は話している。

(Mikael Ricknas/IDG News Serviceロンドン支局)

次期「iPad」と「iPad mini」が3月にも発売――米アナリストが予想


「iPad 5はより軽く、薄くなり、iPad mini 2はプロセッサが高速化される」

▲アナリストの予想によると、次期iPadはより軽く、薄くなり、次期iPad miniはプロセッサが高速化されるとのことだ
現行の第4世代iPadは、第3世代iPadの登場を受け、「米国AppleはiPadシリーズで年2回の製品サイクルへの移行を計画している」 との観測が浮上してから7カ月後にリリースされた。今また、Appleが3月に第5世代iPad(以下、iPad 5)と第2世代iPad mini(以下、iPad mini 2)を投入するとの報道が出ている。

 Apple Insiderは1月11日付けの記事で、 米国Topeka Capital Marketsのアナリスト、ブライアン・ホワイト(Brian White)氏が、米国ラスベガスで先週開催された「International CES(Consumer Electronics Show)2013」で業界関係者から得た情報を基に、「iPad 5とiPad mini 2が3月にも登場するとの見通しを示している」と報じた。

 ホワイト氏が得た情報によると、iPad 5は第4世代iPadよりも軽く、薄くなるという。第4世代iPadは2012年11月、初代iPad miniとともに発売された。第3世代iPadからのマイナー・アップグレードで、デザインは同じだが、新しいA6XプロセッサとLightningコネ クタが採用されている。

 iPad mini 2は、初代iPad miniとボディは同じだが、プロセッサがより高速になる見込みだ。ホワイト氏は、iPad mini 2にRetinaディスプレイが搭載される可能性には言及していないが、「Appleが小型iPad用に高解像度ディスプレイのテストを行っている」との 報道が最近あった。

 ホワイト氏の観測は、米国Jefferiesのアナリスト、ピーター・ミセク(Peter Misek)氏が2012年12月に明らかにした見通しとかなり一致している。

 ミセク氏は、次期iPadはスリム化され、次期iPad miniはいくらかスペックが上がるだろうと予想した。ただし、同氏は、これらの新製品の発売は6月になるだろうと考えている。

 また、ミセク氏は、iPad mini 2は6~8色のカラーバリエーションが用意される可能性があり、次期iPhoneも同様との見方を示した。ホワイト氏も、次期iPhoneではカラーが選択できるようになり、サイズが3種類になるだろうと述べている。

(Ashleigh Allsopp/Macworld英国版)